飲食店における害虫駆除のポイント

飲食店では、衛生管理が非常に重要であり、害虫の発生は営業に大きな影響を与えます。

 

飲食店における害虫駆除のポイント

  1. 徹底した清掃と整理整頓:
    • 食べ残しや生ごみを放置しない。
    • 厨房内、客席、倉庫など、すべての場所を常に清潔に保つ。
    • 段ボールや不用品を溜め込まず、害虫の隠れ家をなくす。
  2. 侵入経路の遮断:
    • ドアや窓の隙間、換気扇、配管の隙間などを塞ぐ。
    • 排水溝の清掃と適切な管理。
    • 食材や荷物の搬入時に害虫が紛れ込まないよう注意する。
  3. 定期的な点検と早期発見:
    • ゴキブリ、ハエ、ネズミなどの兆候がないか、定期的にチェックする。
    • 特に厨房のシンク下、冷蔵庫の裏、配電盤の周りなどは念入りに。
  4. 専門業者への依頼:
    • 自力での駆除が難しい場合や、定期的な管理が必要な場合は、PCO(Pest Control Operator)と呼ばれる専門の害虫駆除業者に依頼するのが最も確実です。プロは害虫の種類や発生源を特定し、効果的な対策を講じます。

 

飲食店で使われる薬剤の種類と注意点

 

飲食店で薬剤を使用する際は、食品を扱う場所であるため、安全性に最大限配慮する必要があります。

  1. 殺虫剤:
    • 残留噴霧: 壁や床、隙間などに薬剤を噴霧し、害虫が触れることで効果を発揮します。効果の持続性があります。
    • 空間噴霧(ULV処理): 霧状の薬剤を空間に散布し、飛翔害虫(ハエなど)に効果があります。営業時間外に行うのが一般的です。
    • ベイト剤(毒餌剤): ゴキブリなどの喫食性の害虫に効果があります。目立たない場所に設置でき、安全性が高いとされています。
    • 燻煙剤・燻蒸剤: 広範囲に薬剤を行き渡らせますが、使用後の清掃や換気が必須です。
    • 食毒剤: ネズミ駆除に使われる毒餌です。
  2. 忌避剤:
    • 害虫を寄せ付けないための薬剤です。虫が嫌がる成分を配合しています。
  3. 捕獲器:
    • 粘着シート: ゴキブリやネズミ、飛翔昆虫などを捕獲します。薬剤ではないため安全性が高く、発生状況のモニタリングにも利用されます。
    • 電撃殺虫器: 飛翔昆虫(ハエなど)を誘引し、感電死させます。

 

薬剤使用上の注意

 

  • 食品への混入防止: 薬剤を使用する際は、必ず食品、食器、調理器具などをカバーするか移動させ、薬剤が直接触れないようにします。
  • 営業時間外の作業: お客様や従業員の健康への影響を避けるため、通常は営業時間外に作業を行います。
  • 残留性の低い薬剤の選択: 食品取扱施設では、できるだけ残留性の低い薬剤を選ぶか、安全性の高い方法(ベイト剤や捕獲器など)を優先します。
  • 換気: 薬剤を使用した後は、十分に換気を行います。
  • 専門知識: 適切な薬剤の選定、使用方法、使用量を誤ると効果が薄れたり、健康被害を招く可能性があるため、専門知識を持った人が行うか、専門業者に依頼することが重要です。
  • 法的規制の遵守: 飲食店では、食品衛生法などに基づく衛生管理基準があり、害虫駆除もその一環です。

飲食店で害虫の発生を防ぎ、安全な環境を保つためには、総合的な対策と継続的な管理が不可欠です。

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