店舗の清潔を保つための効率的な埃取りとワックスがけ

効率化のポイントは「上から下へ」「奥から手前へ」という基本原則と、「適切な道具の選定」「段取り」です。
1. 埃取り(日常清掃)の効率的な方法
埃取りは毎日行う日常清掃の核です。
掃除の順番の徹底
「上から下へ」:照明、棚の上、陳列商品など高い場所から埃を払い、最後に床の掃除をします。これにより、二度手間を防げます。
ホコリを舞い上げない
吸着剤付きのドライモップやハンディモップを使用します。ホコリを吸着させて舞い上げを防ぎ、静かに清掃できるため、営業時間中のこまめな清掃にも適しています。
道具の使い分け
床:ほうきや掃除機で大きなゴミを取り除いた後、モップで水拭き・乾拭きを行います。広範囲の床清掃には、業務用モップや自動洗浄機も検討すると良いでしょう。動線の意識入口から最も遠い奥から始め、入口に向かって一方通行で清掃します。清掃済みの場所に足跡をつけずに済みます。
玄関マットの活用
入口にマットを敷くことで、土砂やホコリ、水分をブロックし、店内の清掃手間を軽減できます。
2. ワックスがけ(定期清掃)の効率的な方法
ワックスがけは、床材の保護と美観維持のために定期的に(半年〜1年に1回など)行います。
事前準備(最も重要)
家具の移動:可能な限り家具や商品を移動させ、作業スペースを確保します。無理な場合は半分ずつ行うなど工夫します。
徹底的な床清掃
ワックスをかける前に、ホコリ、ゴミ、油汚れなどを完全に除去します。ホコリが残っているとワックスのムラや密着不良の原因になります。掃除機や中性洗剤での拭き掃除を行い、水分も完全に乾かします。
塗り方の原則
「奥から手前へ」:入口から最も遠い場所から塗り始め、入口に向かって作業を進めます。これにより、塗りたてのワックスの上を歩かずに済みます。
均一に薄く塗布
ワックスを一度に多量に塗るとムラになりやすく、乾燥時間も長くなります。
モップや専用のワックスワイパーに適量を含ませ、薄く均一に、板目などに沿って一方向に塗り広げます。
乾燥の徹底
塗布後は、指定された乾燥時間(夏場で約40分、冬場で約1時間半などが目安)を完全に守って乾燥させます。
乾燥が不十分だと、跡が残ったりベタついたりして、全て台無しになります。
古いワックスの処理
古いワックスが何層にも重なり黒ずんでいる場合は、ワックスを**剥離(はくり)**してから塗り直すことで、美観と耐久性が向上し、結果的に効率的になります。(剥離作業は専門知識が必要な場合があるため、業者への依頼も検討すると良いでしょう。)


